車を走らせている時に「あれ?エアコンがつかない?」と気づいても、車のエアコンって内臓されているし、中を見ることもできないし、どのように対処すればいいかわかりませんよね?
ここではそんな場合の対処方法等をご紹介したいと思います。
車のエアコンがつかないのは何が原因?暖房の場合
車の暖房はエンジンを回転させる熱を利用している為、特別なパワーは必要ありません。
車を走らせる為のエンジンは、熱くなりすぎるとオーバーヒートで止まってしまう為、ラジエーターで冷たい水で冷やしています。
エンジンを冷やし終わった水は熱を持って温度が上がっており、その温度を利用して空気を温めています。
暖房がつかない原因と対処法:その1
考えられる原因の一つは、サーモスタットという温度の自動調節装置の故障です。
このサーモスタットが故障するとエンジンの温度を調整する為の冷却水の調整がうまくできなくなります。
サーモスタットが開いたままで故障すると、エンジンの温度が下がりすぎてしまい、冷却水の温度が上がらず温かい風が出なくなります。
反対に、サーモスタットが閉じたままで故障すると、ラジエーターを冷却水で冷やすことが出来ず、エンジンが冷えず故障してしまいます。
車を走行させて30分程度経過した後メーターパネルと水温計の針が真ん中あたりにない場合は故障の可能性がありますので、修理に持っていったほうがいいでしょう。
暖房がつかない原因と対処法:その2
冷却水でエンジンを冷やした後の水の温度を利用して温かい風を送る暖房ですが、その冷却水が減っていると暖房の機能が弱くなります。
しかし、この場合は暖房が効かなくなることよりも、エンジンを冷やすことができなくなることが問題となります。
エンジンが冷やされず高温になるとオーバーヒートで車が動かなくなってしまいますので、冷却水の補充が必要です。
冷却水はホームセンター等でも比較的リーズナブルに販売されていますので、ご自身で対処できる方は問題ありませんが、ご自身でメンテナンスができない方は、定期的に車の点検に持っていって、チェックしてもらうことをおすすめします。
車のエアコンがつかないのは何が原因?冷房の場合
コンプレッサーで圧力をかけて圧縮したエアコンガスをコンデンサーに送ります。
送られてきたエアコンガスがエバポレーターというところに噴射され、気化する際に周囲の熱を奪うことで発生する冷気をファンで車内に送り込むシステムとなっています。
冷房がつかない原因と対処法:その1
考えられる原因の一つは、クーラーガスの減少や漏れです。冷房は、クーラーガスを液状にしたり気体にしたるすることで空気を冷やしているのですが、そのガスが減少していると機能低下に陥ります。
また、クーラーガスがどこかから漏れていたりすると、いくらガスを補充してもすぐに減少してしまい、冷房は利きません。
エアコンガスを確認する方法は、ボンネットを開け、エアコンガスの通り道のガラスののぞき窓であるサイトグラスというところを見てください。
コンプレッサーを動かしている状態で、泡が白濁している場合はガス不足、透明で泡が大きい場合はガス詰まりの可能性があります。
ガスの補充はガソリンスタンドでもできますので、冷房がきなかい場合は持って行って見てもらいましょう。
冷房がつかない原因と対処法:その2
クーラーガスの他に考えられる原因は、コンプレッサーの故障です。
コンプレッサーが故障していると、クーラーガスを送り出すことができなくなり、冷房が効かなくなります。
コンプレッサーの故障は修理交換が必要となりますので、修理屋さんに持って行って見てもらいましょう。
車のエアコンがつかない場合は修理に持って行こう
冷却水の補充等、自分で対処できる原因の場合もありますが、多くの方は原因の追究自体が難しいかと思います。
間違った対処をすると車の故障の原因となり、さらに高い費用がかかってしまう場合もありますので、エアコンがつかない、利きが悪いと感じた場合は、修理を請け負うことのできるガソリンスタンド、カーショップ、ディーラー等に持って行ってみてもらうことをおすすめします。