「老婆心ながら」普通の会話で耳にすることは少ないかと思いますが、言葉自体はご存知の方が多いのではないでしょうか。
ごくまれに使っている人がいたとして、その使い方、もしかしたら間違っているかもしれません。そこで、『老婆心ながら』の正しい意味と使い方を調べてみました。
「老婆心ながら」の正しい意味は?
『老婆心(ろうばしん)』とは自分より歳の若い人、経験の浅い人に対し必要以上に世話を焼きたい心
という意味を持つ言葉です。辞書によっては字の表現そのままに歳をとった女性が度を越してあれこれと気を遣うことと表したりもしています。
簡単に言うと、必要以上の親切心というとこのようです。
現代社会においては「余計なお世話だと思うけど…」「おせっかいだとは思うけど…」という意味を少しやわらかい言葉に言い換えたものとして『老婆心ながら…』を使うようです。
「老婆心ながら」の使い方の例を紹介
では正しい使い方の例をいくつかご紹介しておきますね。
- 老婆心であることは承知していますが若い方々に一言アドバイスを!
- これは私の老婆心だけど、もうそろそろ先のことを考えたほうがいいね。
- 老婆心ながら彼女のあの発言はどうなんだろう。
- 老婆心ながら忠告しておきます。
言葉の意味にもあるように、年上・経験が上の人から下の立場の人に言う言葉ですので
後輩から先輩、部下から上司など、目下の人から目上の人に対しては使わないようにしましょう。
「老婆心ながら」は男性でも使えるの?
『老婆』という言葉は「歳をとった女性」「お婆さん」という意味で女性に対しての言葉ですが、前の項目でも説明したとおり『老婆心』には女性の意味は含まれていませんので男性でも使うことは可能です。
反対に、『老婆心』と同様の意味を持つ男性を表わす文字の言葉は無いみたいですので、使わざるを得ないということになるでしょう。
「老婆心ながら」は英語で表現できるの?
この言葉を使いたいシチュエーションは海外の人に向けての場合もあるでしょう。
だからと言って翻訳ソフトにそのままかけてしまうと直訳になるので意味が変わってしまいます。
では、いったいどんな表現がいいのでしょうか?
一番シンプルなのは
take a friendly word of advice
老婆心ながらひとこと言う
他の言い回しとしてこのような言い方もあるようです。
You can take or leave this old man’s advice, but ….
年寄りの余計なお世話と思ってもらっていいけれど
weblioの翻訳ソフトでは
though it may not be necessary
老婆心ながら
となっていますが、これを直訳すると『それは必要ではないかもしれないけれども』となります。
少しでも英語の知識のある人はこちらの英文を使って会話を組み立ててもいいかもしれませんね。
いままでなんとなく使えずにいた人、今日からは自信をもって『老婆心ながら』を使ってみてくださいね。