ひと昔であれば、『プロポーズ⇒婚約⇒両家への報告⇒顔合わせ⇒結納⇒結婚式』という手順を踏むことはある程度常識的なものであったかと思います。
しかし、どのようなことでも簡略化をすることが増えている現代においては、結婚するにあたっても式をしなかったり、結婚式をしても結納はしないという人も増えているといいます。
結納しないで結婚するって、常識的にはどうなのでしょうか?
結納しないで結婚するのは非常識になる?
当人同士が現代的な考え方で、簡略化が当然のように思っていても、形式を重んじるご両親にとっては『結納しないのは非常識』だと思われるかもしれません。
しかし結納は『やらなければならない』と法律で決められているわけはない、慣例化している儀式の為、必ずしも執り行う必要はないというのが結論です。
結納とは?
基本的にはお嫁(お婿)に『もらう』側の家庭が、結納金や結納品を準備し、それを引き渡す結婚前に執り行う儀式で、「これで結婚の支度をしてください」という意味が含まれているそうです。
結納といえば、両家が女性の家やホテル等の場所を借りて集まり、結納金や結納品の引き渡しをするイメージがあるかと思いますが、これは実は『略式結納』というもので、昔は仲人(なこうど)が両家の間を行き来して結納を執り行いました。
皇室の結納の儀をテレビで観た方は想像できますよね?あの形が本来の結納のようです。
円満に結婚を進める為にしっかり議論を
「結婚については自由にしなさい」とご両親に言われているカップルであれば、簡単に省いてしまってもいいかもしれません。
しかし、しっかりと段取りを踏むべきという考えをもっているご両親の場合は、簡単に省くことを結論付けず、両家顔合わせの時にでも、結納をどうするかしっかりと話し合っておきましょう。
結納にかかる費用は?
結納金は50~100万が相場といわれており、それにプラスして結納の儀式に必要な品物をセットで用意することになります。
しかし、無理をする必要もなく渡す側の収入に応じたレベルで準備をしてもいいとされています。
なぜ結納しない人が増えている?
結納する場合、結婚資金の他に余分にお金がかかることになります。
その為、その分の費用を結婚式や新婚生活に必要な品物を買う資金に上乗せしたほうがいいと考える人が増えているともいわれています。
その他、両家が集まる時間や場所を設定しなければならなかったりする為、遠距離の場合はさらにそれが難しくなって結婚式の準備の他に時間を費やさなければならなくなるという理由で結納しないと決めるカップルもいるようです。
しっかり話し合い円満な結婚式を
新婦側だけが結納をこだわっている、新郎側だけが結納をこだわっていると状況はご家庭によってさまざまでしょう。
結納しない方向で進めたいと思っているカップルは、双方のご両親が納得するようにしっかりと説得してください。
一番円満に解決するには、ご両親同士で直接話をしてもらうことかもしれませんね。
晴れの日を双方が気持ちよく迎えられるよう、決して勝手には決めないようにしてくださいね。