毎年冬になると猛威をふるうインフルエンザ。
通勤や通学に影響が出ないようできる限りの防御をしたいと考えている方はたくさんいらっしゃることでしょう。
受験生は進路にも影響がでてしまうので絶対にかからないようにしたいものです。
では予防の為に打つインフルエンザの予防接種ですが、効果が出るのはのにどれくらいの時間がかかるのでしょうか?
インフルエンザの予防接種の効果が発揮されるのはいつから?
インフルエンザの予防接種をしてからワクチンが効果を発揮するまで、個人差はありますが、通常1~2週間の期間を要するとされています。
ですので、流行してから受けていると感染することもあるわけです。
インフルエンザの潜伏期間は1~7日間と言われていますが、潜伏期間に予防接種をしても、インフルエンザワクチンは治す薬ではないので発症を防ぐことはできません。
例年11月頃から猛威をふるい始めるので、10月中旬までに済ませておくほうが賢明でしょう。
インフルエンザの予防接種はいつ頃を受けるのが良い?
一般的に各所で行われる予防接種は10月頃から始まります。
早ければ10月に入ってすぐに打たれる方もいるようです。
11月中旬から12月に入ってからですと混雑し始めますので、希望の日程で予防接種を受けたい方は早めに行ったほうがいいでしょう。
特に13歳未満のお子様は2回の摂取が推奨されていることから、1回目は10月~11月上旬までに、2回目は11月中に受けるのが理想的なスケジュールとなります。
学校で予防接種が実施されている場合は気にしなくてもいいでしょうが、受けられなかった場合は親御さんのほうで気を付けてあげてください。
インフルエンザのワクチンの効果はどのくらい続く?
効果は一般的に5ケ月程は持続するといわれています。
抗体の効果がピークになるのは予防接種をしてから約1カ月後、3カ月ぐらいから徐々に効果が薄れていきます。
ちなみに、ワクチンで出来た抗体は残るわけではないので、次のシーズンで予防の効果はありません。
インフルエンザ予防接種の有効性は?
インフルエンザ、特に感染者の多いA型の季節性インフルエンザは毎年遺伝子が変化する為、ワクチンは流行を予測して作られています。
その為、その予想が外れた年は効果が低いのですが、例年60%程度の発症を防ぐ効果はあると考えられています。
これは「100人が予防接種をしたら60人は感染しない」という意味ではありません。
わかりやすく学校のクラスで例をあげてみましょう。
1組、2組それぞれ40人のクラスがあるとします。
1組は全員予防接種を受けませんでした。
2組は全員受けました。
その後、1組からは10人発病、2組からは4人発病しました。
結果、予防接種をしたクラスは6人発病者が少なかったわけです。
すなわち「10人から6人減らした」ということで6割(60%)有効となるわけです。
もし、2組からの発病者が0であれば、有効率は100%。
1組と同じ人数であったならば有効率は0%となります。
インフルエンザの予防接種を受けられない人ってどういうこと?
予防接種を受けたくても体調、体質的に受けられない人もいるので、下記に当てはまる人は医師に相談が必要です。
- 発熱している人(37.5℃を超える場合)
- 重篤な旧姓疾患にかかっている人
- 過去に予防接種をうけてアレルギー症状が出た人
- 過去に予防接種をうけてアナフィラキシーショックを起こしたことがある人
これらに該当しない場合でも、気になる疾患を持っている人は必ず医師に相談するようにして下さい。
インフルエンザの予防接種は強制ではありません。
受けるかどうかは個人の判断となります。
受けるタイミングによっては予防接種をしてもかかる人もいますし、受けなくてもかからない人もいます。
ですが、予防接種を受けないよりも受けたほうが防げる可能性は高くなります。
「この日は絶対に休めない」という日がある人は、効果を最大限に発揮させる為にも、いつからいつまでに受ければいいか日程をきっちりと計算して受けるようにしましょう。