インフルエンザと一言で言っていますが、詳しくはa型、b型、c型に分類され、もっとも重篤で感染者も多く毎年流行しているのはa型(季節性インフルエンザ)です。
一般的にインフルエンザの予防で紹介されることが多いのはこのa型ですが、他の型のものに関してはあまり取り上げられることはありません。
ここではインフルエンザb型の潜伏期間はどれくらいなのか、調べてみました。
b型の潜伏期間は?
インフルエンザb型の潜伏期間は一般的には1~3日程度です。
ウイルスに感染すると比較的すぐに発症するタイプのインフルエンザです。
a型は1~2週間の潜伏期間を持って発症するのが通常ですが、a型に比べ短い潜伏期間で発症するのがb型の特徴です。
インフルエンザb型の特徴・感染力は?
この型のインフルエンザは世界的に感染が拡大したことがなく、a型と違い人同士でしか感染しない為、一度感染したり、予防接種により抗体を作ると効果が長く続くのが特徴です。
ウイルスの遺伝子が毎年コロコロ変わり予防困難なa型と違い、b型は性質が変わることがほとんどありませんので、感染がみられても小さな範囲で収束してしまうことが多いのです。
小さな範囲とはいえ、流行してしまうのはなぜか?
b型のウイルスの力が強いわけではありません。
インフルエンザb型は感染に気付きにくいタイプである為、感染した人が知らず知らずのうちにウイルスを運んでいるのです。
その為、その人と接触した人が感染し、感染した人がまた別の人と接触をし感染する、という数珠つなぎのように拡大していくのです。
a型のように世界的に大流行することはあまりありませんが、感染力の強いインフルエンザといえるでしょう。
b型に感染しやすいのはいつ頃?
a型ほど大きく流行することはまずありません。
インフルエンザb型は、季節性インフルエンザのa型が収束し始める頃、だいたい3月頃から流行し始めます。
ですが、a型が収束し始めたころに流行するタイプですので、春になってもしばらくは予防に努めたほうがいいでしょう。
インフルエンザb型の症状は?
- 38度~40度の発熱がある(※発熱しない場合もある)
- 頭痛・のどの痛みがある
- 鼻水
- 関節痛・筋肉痛
主だった症状はa型と同じようなものですが、違いがあるとすれば、b型は腹痛、下痢、嘔吐など、「消化器系の症状」が出るのが特徴です。
高熱の後に中耳炎や肺炎などの呼吸器系疾患も稀に現れることがあります。
また、a型は高熱が出るのが当然の症状となっていますが、b型発熱しないケースもあります。
その為、通常の風邪と区別が出来ないことも多いとされています。
大きな特徴である「消化器系の症状」が出た場合はb型のインフルエンザを疑って医療機関に受診するとよいかもしれません。
インフルエンザb型の予防法
b型は「接触感染」「飛沫感染」、つまり人から人への感染のみです。
インフルエンザウイルスを持っている人が咳やくしゃみをした際、手でふさげば手に微量でも唾液は飛んでいます。
こんな時、いちいち手を洗ったり拭いたりする人はいませんよね?
その手に触れた所には微量の菌がつくことになりますし、貴方が直接手に触れたら貴女の手に付くわけです。
だからと言って貴方も度々手を洗ったり拭いたりはしませんよね?
しかし、b型の感染ルートはこのようなことから起こるものなのです。
ですので、食事の前や帰宅後の手洗いはとても重要になります。
うがいも大切です。
流行している時や、人混みの中からの帰宅時にはシャワーをするのもいいかもしれません。
しっかり感染予防をするには、人の多い場所へ行く時はマスクの着用もお勧めです。
まとめ
インフルエンザb型の潜伏期間は1~3日程度です。
大きく流行することもなく、比較的軽症のb型ですが、疲れがたまっていたりして免疫力が低下していると重症化することもあります。
自分自身で気をつけていればある程度予防することもできます。
こまめな手洗いやうがいをすることを心掛けて、予防に努めてください。
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