あなたはカトリックとプロテスタントの違いを知っていますか?
同じキリスト教だと思うのですが、何が違うのでしょうか。
しかも同じキリスト教なのに争ったこともあるとか。
カトリックとプロテスタントの違いについて調べてみました。
カトリックとプロテスタントの違いは?
キリスト教は大きく分けるとカトリック・プロテスタント・正教会の宗派があります。
イエス・キリストの弟子が解釈を加え、反発と賛同により分かれていったと言われています。
免罪符を発行してこれを買えば人の罪は浄化されると大量の資金集めをしていたカトリック教会に疑問を感じたルターが宗教改革を起こし、ローマ・カトリックから破門され誕生したのがプロテスタントです。
近代的で聖書のみを信ずるという思想が平等で自由な雰囲気を感じさせますね。
カトリックの特徴は?
カトリックの教会にはイエス・キリストが貼り付けられた十字架があり、派手な装飾が特徴的です。
ローマ教皇をトップに聖職者は神父、独身でなければなりません。
階位制度があり儀式を典礼と呼び、聖書の他に聖伝を信仰しています。
聖書の細かい解釈まで教会が決め、聖人の存在を認めています。
離婚の容認には条件を伴い、婚前性交渉・避妊行為・妊娠中絶も禁じています。
適度な飲酒・喫煙は認められていますが、歴史や地域によって毎週金曜日に肉を食べないところもあるそうです。
プロテスタントの特徴は?
プロテスタントの教会はイエス・キリストを十字架に貼り付けず、シンプルなデザインなのが特徴です。
ローマ教皇の存在を認めず、聖職者は牧師、結婚することを認められています。
階位制度は無く、儀式を礼拝と呼び、聖書のみを信仰し、聖書の細かい解釈は個人の解釈に任せています。
聖人を認めず、マリア様は人と認識し崇拝しません。
離婚・避妊行為・妊娠中絶に対して容認する立場を取ります。
ただ、飲酒・喫煙は禁じられています。
プロテスタントとは抗議するものという意味があるだけあって、存在があいまいなものの存在は全く認めない強さを感じますね。
カトリック教会の掟とは?
プロテスタントには教会の掟はありませんが、カトリックには5つの掟があるんです。
1.主日(日曜日や土曜日の夜)と守るべき祝日(復活祭・クリスマスのミサ)を聖とし、ミサ聖祭に与えるべし。
2.少なくとも年に一度は告白すべし。
3.少なくとも年に一度はご復活祭のころ聖体を受くべし。
4.定められた期日(日本では灰の水曜日と聖金曜日)には償いの務め(大斎、小斎)を果たすべし。
5.各々の分に応じて(日本では収入の2~5%)教会維持費を負担すべし。…だそうです。
最後は結局金か!って感じですね。
結局、カトリックとプロテスタント何が違うのか!
それぞれの特徴を見てきましたが、カトリックに疑問をも持ち分かれた宗派なのですから、特徴が対照的なのは当たり前です。
つまり、仏教でいう真言宗や浄土真宗や日蓮宗のくくり、政治でいう自民党や民主党のくくりのように、元は一つだけど考え方や大事にするものの違いなどで分かれていった団体だと考えればいいんです。
聖書中心主義のプロテスタントはあくまで聖書ありきの為、解釈は個人の良心に任せるわけですが、カトリックでは教会あっての聖書と考えるため、解釈は教会の仕事だと捉えるわけですね。